約束学
つむぎ星
栄華の夜に
愛のみちびき
復唱の手ほどき
鼓動を分け与える
かえりみちの救済者
つまらない呼吸だった
知らぬ朗々彼方のあなた
水に似た陰謀を掻き分ける
今頃、嘘が知られただろうか
おおきくて柔らかい虚空に沈む
この青色、きみにはどう見えてる
愛とか涙とかに求めるべきではない
わたしのここに名前をかいてください
ざらつきを確かめながら歩けばそれは夜
地中の息づかい
言葉はいらない、持ってきたのはお前だ
突き放すのならもっと鋭利にお願いね
色づいてくの、なんておこがましい
海鳴りを味方につけて彼は旅立つ
貴方の手元がわたしを無視する
日が昇るうちはそ知らぬふり
初まりの名を知られぬよう
深いしじまに嗚咽が響く
薬指を見つけなくては
甘美なるいいわけを
唇だけあればいい
暗い森のダンス
冬のありかた
うそぶく蔦
凪ぐ視線
去る脳